【実録②】AIで作った株システムの"実弾"成績を全公開 — 5ヶ月で確定+132,880円、最大の負けは-45,280円

前回(実録①)は「1円も稼いでいないサイト」の話でした。今回は逆に、実際にお金が動いているほうの記録です。

AI(Claude Code)と一緒に、日本株のトレードシステムを作りました。そしてそれを、本物のお金で動かしています。この5ヶ月で、いくら勝って、いくら負けたのか。SBI証券の実データを、良いところも悪いところも、そのまま出します。

免責: これは私自身の取引記録です。特定の銘柄やシステムの売買を推奨するものではありません。投資は必ずご自身の判断と責任で行ってください。過去の成績は将来を保証しません。


結論:確定+132,880円。ただし6月は−5万円の負け越しです

**2026-09-06 追記:8月が確定しました。**この記事を書いた8/26時点では8月は−17,920円の負け越しで、 5ヶ月累計は+109,280円でした。その後の数日で戻し、8月の確定は+5,680円のプラス、 5ヶ月累計は+132,880円になりました。以下の数字は確定値に差し替えています。 ただし「8/26時点では負けていた」という事実は消さずに残します。

まず数字から。集計期間は 2026年4月1日〜8月31日(税引前・SBI証券 実現損益)

数字
確定損益(5ヶ月)+132,880円
トレード数50件(26勝24敗)
勝率52.0%
プロフィットファクター1.57

※ 7月末時点はプロフィットファクター1.81でした。8月を含めると1.57に下がっています。 利益額は増えましたが、効率は落ちた月だったということです。

プラスではあります。でも、ここで終わらせたら”情報商材”になります。正直に言うと、中身はかなり凸凹しています。

確定損益累積
4月+36,800+36,800
5月+7,320+44,120
6月−51,410−7,290
7月+134,490+127,200
8月(26日まで)−17,920+109,280
8月(確定)+5,680+132,880

見てのとおり、6月に−5万、7月に+13万で大逆転。8月は月の途中で−1.8万まで沈んでから、 月末にかけて戻して+5,680円で着地しました。きれいな右肩上がりでは、まったくありません。 7月の+134,490円という1ヶ月が、5ヶ月の利益のほとんどを作っています。


何で出した数字か:AIと作った「シグナルトレード」システム

この売買は、カン(裁量)ではなく自作のシステムのルールで動いています。Claude Codeと一緒に開発したものです。

ざっくり言うと:

  • 日本株341銘柄が対象
  • 毎朝まず相場環境(地合い)を判定し、3つの戦略を自動で切り替える
    • 🔄 逆張り(押し目買い)/🚀 高値ブレイク(順張り)/🌱 成長株トレンド
  • エントリーと同時に損切りライン(−5%基準)が決まる。利益はトレールで伸ばす
  • 暴落時は順張りを自動停止、米国急落の翌日はブレイク見送り
  • 信用取引は使わない(データ上、リスクとコストに見合わないと出たため。現物のみ・同時5銘柄まで)

設計思想は一言で「負けは小さく早く、勝ちは大きく伸ばす」。勝率で勝つのではなく、損小利大で勝つ仕組みです。


勝ちと負けの、実際の姿

トレード数は8月末までで50件(26勝24敗・勝率52.0%)。勝率はほぼ5割です。それでも利益が残るのは、1回の勝ちが1回の負けより大きいから。

その両極端を、実名で出します。

🏆 いちばんの勝ち:カバー(5253)+79,800円(+33.70%) 実はこの銘柄、6/23に一度 −18,900円で損切りしています。それでもルール通り再エントリーし、7/6に+79,800円。「一度切った銘柄を避ける」心理を挟まなかったのが効きました。

💥 いちばんの負け:サンバイオ(4592)−45,280円(−30.15%) これはシステムの負けというより、私の発注ミスです。次の章で全部書きます。


隠さない:−30%の事故の全記録

このシステムは「−5%で損切り」が生命線です。なのに、なぜ−30%まで膨らんだのか。

原因は明確で、逆指値(自動の損切り注文)の執行条件を「指値」で出していたことです。

  • ギャップダウンで株価が損切りラインを下抜けて始まった
  • すると「指値」の売り注文は約定せず、板に残り続けた
  • 損切り注文が、いつのまにか**「戻り待ちの注文」に変質**していた
  • そのままズルズル持って、−30%で手動決済

不発に気づいた直後に切っていれば、損失は約−18,000円で済んだ計算です。**差額の約27,000円は「決め直さなかった代金」**でした。

再発防止(実際に運用に組み込んだルール)

  • 逆指値の執行条件は必ず「成行」。「指値」は使わない
  • 毎日引け後、含み損が**−6%を超える玉**があれば翌朝の寄付で成行決済(チャートも材料も見ない。数字だけ見る)
  • 建てて20営業日たっても含み損なら、理由を問わず決済
  • 週次で「保有玉の数 = 有効な逆指値の数」を照合。合わなければ、その玉は”裸”

失敗を隠すと、同じ失敗をまたやります。だから全部書いて、ルールにしました。


いま持っている玉(2026/8/26時点)

現在の保有は現物4銘柄。含み損益は +25,700円(+3.81%) です。(システムに基づかない個人的な保有は、この成績に含めていません)

銘柄買付日含み損益
8053 住友商事07/31+7,700(+4.57%)
4045 東亞合成08/03+5,500(+3.05%)
9508 九州電力08/04+14,650(+7.98%)
4927 ポーラ・オルビスHD08/10−2,150(−1.52%)

※これは「今こうなっている」という記録であって、買い推奨ではありません。


システムそのものの成績(と、正直な限界)

土台のシステムは、約9.8年ぶんの過去データ(2016年8月〜2026年5月)で検算しています。

指標数値
取引数1,042件 / 9.8年
勝率48.8%(5割以下)
プロフィットファクター2.03
リスクリワード1:2.12
最大ドローダウン−14.4%

そして、これも隠しません。正直な限界です:

  1. これは**バックテスト(過去データ)**であり、将来の利益を保証しません
  2. 実運用はバックテストより落ちます(実配信の検証で、ある期間の勝率が59%→41%に低下したことがあります)
  3. 勝率は5割未満。連敗は必ず来ます
  4. 最大−20%前後のドローダウンは覚悟が要ります
  5. 成績は「ルールを機械的に守れるか」に依存します。裁量を混ぜると崩れます

なぜ、全部出すのか

「勝った話」だけ並べるのは簡単です。でもそれは、私がいちばん信用していないタイプの情報です。

−51,410円の月も、−45,280円の事故も、8月に一度−1.8万まで沈んだことも込みで、5ヶ月の確定は+132,880円。この「込みで」の数字こそが、たぶん一番役に立つ。そう思って、全部出しています。

次号以降も、勝った月も負けた月も、同じように淡々と記録します。

数字は、来月も正直に出します。